表題番号:2014K-6005 日付:2015/03/25
研究課題日本のナショナリズムと東アジア:ヨーロッパの経験を引照する分析と展望
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 堀 真清
研究成果概要
今回の課題 《日本のナショナリズムと東アジア:ヨーロッパの経験を引照する分析と展望》につき、2014年11月7日より14日の短期間でしたが、フランスとドイツで、講演ならびに討議をおこないました。
 1.フランス国立リール第3大学において、一昨年のフランス人文科学館《ブローデル記念館、パリ)でおこなった講演ならびに共同研究の延長上に、とくに近代日本のナショナリズムとその展開を講演しました。さいわいベルギーほか各国からの聴講者もいて盛会でしたが、これは当該テーマが現在の東アジアの緊張と密接に関連するだけに当然なことであったかもしれません。
 2.ドイツではケルン大学の研究者と、日本・韓国のあいだに横たわる歴史認識問題、とりわけ従軍慰安婦問題の経緯と克服の途につき討議し、討議の翌日、ドイツ側は私をケルン市内にあるナチ時代のゲシュタポ収容所記念施設 The NS Documentation Center of the City of Colongeや、市外にあるアデナウワー記念館に引率、ドイツが周辺国家といかに和解をはかってきたかを実見させました。これによってドイツにおける歴史を直視し、記憶する努力の一環にかんし知見を拡げることができました。