表題番号:2014B-455 日付:2015/04/10
研究課題11~13世紀における調度としての衣服研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 助手 中井 真木
研究成果概要
10世紀から13世紀の日本の支配者層社会の服飾について、大きく2つの方向から研究を進めた。
まず1つめは、前近代の日本に見られる衣服を調度として飾る行為を、世界史的文脈に位置付けることを目指すものである。平安時代・鎌倉時代を中心に、衣服を室内や車に飾り付け、時にそれを贈答品とする行為について事例の収集を進めると同時に、他の時代や他の地域の服飾文化に関する先行研究を調査し、比較し得る習慣の有無の調査を行なった。
もう1つの方向として、これまでの研究を発展させる形で、平安時代・鎌倉時代初期の支配者層社会において、権力の掌握・維持や支配力強化等に服飾がどのように用いられたかについて研究を進めた。