表題番号:2014B-404 日付:2015/04/09
研究課題ハンドジェスチャ操作のためのハーフインプラントデバイスに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助教 玉城 絵美
研究成果概要

従来のハンドジェスチャ入力のためのフィードバックデバイスには,電源供給としてバッテリが必要不可欠であった.そのため,装置が大きくなるか有線となり,特定の状況で短期的にしか利用できないという問題があった.本研究では,RF(Radio Frequency)から電源供給を行うことで,バッテリが不要でフィードバックを与えられるハーフインプラントデバイスを提案した.また,提案デバイスを様々な状況で長期的に利用できるように,爪の上に固定できる半侵襲性を持たせた.


提案デバイスに視覚フィードバック(LED)もしくは触覚フィードバック(バイブレーション)の電子部品をとりつけて,その操作性について実験を行った.単純作業のタスクの成功率と試行時間について,上記の2つのフィードバックがある条件とフィードバックが何も無い条件を比較する実験を行った.単純作業のタスクとして,実験参加者に,事前に任意の2次元上の位置を教え,教えられた場所を実験参加者がが指差しで指し示すように依頼した.実験結果より,精度向上のためには,視覚または触覚フィードバックはジェスチャスペースを発見することに適しており,迅速な入力のためには,触覚フィードバックが適していることがわかった.最後に,提案デバイスの社会的受容性を調査し,提案デバイスは社会的に30%未満の受容性であることが確認された.