表題番号:2014B-391 日付:2015/03/24
研究課題帰米二世と二つの「郷里」―トーマス・太郎・比嘉を事例に―
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 森本 豊富
研究成果概要

 本研究では、沖縄系ハワイ帰米二世・比嘉太郎の様々な功績の中から、全米「巡講」に焦点を定め調査した。比嘉太郎は、1944年、静養旅行中に訪れたコロラド州アマチ日系人強制収容所や複数箇所でヨーロッパ戦線での日系米兵の実情を伝える講演を行った。各地で講演が好評を博したことを知った全米日系人市民連盟の城戸会長が、米陸軍省および戦時転住局を説得し共催で講演旅行を実施することになった。「巡講」は、当初の計画を大幅に上回り、全米各地で主に日本人移民、日系人に対して6ヶ月にわたって実施された。本調査では、UCLA JARPコレクションや沖縄県公文書館、沖縄県立図書館郷土資料室の資料を中心に調査し、関係者に聞きとりを行った。