表題番号:2014B-382 日付:2015/04/30
研究課題色彩の調和感-不調和感の相転移過程の生成に関する脳内情報処理モデルの構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 斎藤 美穂
研究成果概要

室内空間における色と音の調和感に着目し、住空間で最も大きな面積を占める壁紙の色と音の組み合わせを検討し、壁紙の色、音楽は複数のパターンを用意し、それぞれの組み合わせによる印象の変化を検討することを目的とした。刺激は色刺激として空間模型の中の壁紙を9色で変化したもの、テンポ、音高の組み合わせを変化させて4パターンの音楽、およびそれらの組み合わせとした。これらの刺激について、17形容詞対7段階によるSD法の印象評価を行った。主に因子分析を用いて検討をした結果、壁紙と音楽に共通して室内空間の印象を決定する軸として快適性と温和性に準ずる次元があることが示唆された。今後は他のモダリティとも関連づけて脳内情報処理モデルの構築を目指す。