表題番号:2014B-344 日付:2015/04/01
研究課題業務・生産プロセス改善と同期したスパイラル進化可能なスケジューリングシステム
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 藤村 茂
研究成果概要

  本研究では,業務および生産プロセスの改善と同期してスパイラル進化可能な生産スケジューリングシステムについて,企業からヒアリングを実施し,仕様の明確化を行い,実績収集機能のプロトタイプシステムを作成した.スパイラル進化とは,変化,変化に対する問題点の発見,発見された問題点の改善,そして更なる変化...という変化のスパイラルに同期してシステムを進化させていく概念である.具体的には以下の内容を実施した.
(1)実績収集機能の実現:携帯端末からの在庫量,生産量,歩留りなどの数値実績の収集機能を実現した.各々の情報の収集は,作業者の操作方法についての意見を取り入れ,実作業の妨げにならない方法を検討し実装した.現在の作業実績の入力は,携帯端末を利用し,作業指示,品目,作業種別,工程などの情報を2次元コードを利用して入力する方法を用いている.この方法を基本とし,在庫量,生産量,歩留りの入力も携帯端末から行うものとした.
(2)実績収集機能の実プロセスでの評価:実績収集機能を実プロセスで利用し,作業者のデータ入力の負担度を検証した.負担がかかる部分については, 作業者の情報以外にもICカードの利用を検討し今後の課題とした.