表題番号:2014B-312 日付:2015/03/11
研究課題低酸素ストレス応答による新しいNAFLD病態制御機構の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 合田 亘人
研究成果概要

本研究では、非アルコール性脂肪性肝疾患NAFLDの発症や進展過程における低酸素に対する肝細胞のストレス応答の新しい生物作用を明らかにすることを目指した。その結果、低酸素応答の中心分子HIF-1が、コリン欠乏食誘導性NAFLDの肝脂肪蓄積に対する内因性防御因子として機能することを見出した。また、HIF-1による脂肪蓄積防御機構に、転写共役因子として機能するlipin1の発現亢進を介したペルオキシゾーム内脂肪酸のb酸化制御が関与していることを明らかにした。さらに、リピドーム解析結果から、HIF-1の機能欠損により、肝臓内に超長鎖脂肪酸を含む中性脂肪が異常に蓄積することを見出した。