表題番号:2014B-302 日付:2015/04/18
研究課題青色光とラジカルを利用する情報受容タンパク質群の分子基盤
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 岡野 俊行
研究成果概要

クリプトクロム(CRY)は、広く生物界に存在する青色光受容分子であり、磁気受容能も含めて、組織特異的に多様な機能を担うと推定されている。CRYは、光センサーとして遺伝子発現調節や概日時計発振に関与し、また磁気受容分子としての機能も想定されるが、オプシン類に比べると機能解析が遅れている。これまでに、種々の動物においてCRY分子を多数同定し、特にニワトリCRY4に関しては最近、酵母を用いた発現・精製系を確立することに成功した。そこで本研究では、この系のさらなる改良を目指すと同時に、他のCRYタンパク質の精製法の確立、ならびに精製したCRY4を用いた分光学的解析ならびに生化学的解析により、光受容の分子機構を解析した。