表題番号:2014B-286 日付:2015/04/01
研究課題触媒的炭素-水素結合活性化を起点とする非天然アミノ酸の創製と応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 柴田 高範
(連携研究者) 早稲田大学理工学術院 博士課程2年 田原 優樹
研究成果概要
アミノ酸誘導体は、生命維持機能や生体調節機能に加え、生理活性や医薬品の部分構造に含まれるなど、それらの機能は多岐にわたっている。特に非天然のアミノ酸は医薬品のビルディングブロックとしての利用や、未知なる機能が期待されている。そこで我々は炭素-水素結合活性化を起点とし、キラルな4位置換γ-アミノ酸誘導体の不斉合成を目指した。その結果、カチオン性イリジウム錯体とキラル二座リン配位子から調製される触媒存在下、配向基としてピリジル基を導入したγ-ラクタムと種々のアルケンの反応が進行し、キラルなγ-ラクタム誘導体が得られた。引き続き、水素添加、還元で配向基の除去、加水分解によりキラルな4位置換γ-アミノ酸誘導体を得た。