表題番号:2014B-283 日付:2015/04/14
研究課題ダイナミズム制御を設計指針とする新規面不斉反応場の創出と触媒機能
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 鹿又 宣弘
研究成果概要

 熱安定性を向上させた面不斉ピリジノファン触媒として,5および6員環縮環構造を有する新たな面不斉触媒を設計・合成し,不斉シクロプロパン化反応を検討した.その結果,剛直な5員環縮環触媒,より柔軟な6員環縮環触媒を用いたシクロプロパン化反応において,トランス生成物をそれぞれ67%ee 90%ee で与えることを見いだした.特に後者の面不斉ピリジン触媒は僅かに1炭素の違いにより前者の不斉誘起能を大きく凌駕し,柔軟な架橋鎖を有する非縮環触媒の不斉誘起能(94% ee)に迫る不斉触媒機能を発揮した.以上の結果より,自由度の高いピリジノファン架橋鎖の動的挙動が高エナンチオ選択性の発現に極めて重要な役割を果たしていることが示された.