表題番号:2014B-259
日付:2015/04/10
研究課題新規晶析装置を用いた尿路結石の工学的検討
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 講師 | 小堀 深 |
- 研究成果概要
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尿路結石の主成分はシュウ酸カルシウムであり、クエン酸が結石を抑制することが分かっている。しかし、その詳細は不明であることから、本研究では膜濃縮装置で腎臓を模倣し、実験室の机上で病態を再現することで、その機構を詳細に検討することを目的とした。
原尿を模した試料溶液を、腎臓を模した限外濾過装置で濃縮した。生体膜に見立てた分離膜には、逆浸透膜を使用した。
実験の結果、クエン酸の添加により、結晶が楔形から小粒径の卵円形結晶と大粒径の正八面体結晶に変化した。また、クエン酸濃度が高い場合、八面体の結晶のみが析出するが、クエン酸濃度が低い場合、微細なシュウ酸カルシウム結晶が多量に析出することが分かった。