表題番号:2014B-257 日付:2015/04/10
研究課題重質炭化水素分離用ゼオライト分子ふるい膜の創製
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 松方 正彦
研究成果概要

本研究では、石油精製・石油化学分野における膜分離の可能性を拡げるため、ゼオライトを素材として炭化水素分離に適した薄膜の開発を行った。MFI型ゼオライトと*BEA型に注目し、それぞれを多孔質アルミナ支持体上に薄膜化し、C6-C16炭化水素の透過分離特性を評価した。

検討の結果、1) MFI型ゼオライト膜を用いてC10, C16炭化水素混合物からノルマルアルカンを高選択的に分離可能であることを見出した、 2)*BEA型ゼオライトを支持体上に薄膜化する手法を開発した、 3)*BEA型ゼオライト膜が従来のゼオライト膜に比べ大きな分子分画領域を有し、炭化水素混合物分離に適応可能である事を明らかにした。