表題番号:2014B-256 日付:2015/04/10
研究課題リン酸アルミニウム系ミクロ多孔体分離膜の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 松方 正彦
研究成果概要
本研究では新規膜素材の開発と透過分離特性の解明を主たる目的として、アルミノリン酸塩系ミクロ多孔体(AlPO4-18)を用いて高透過分離性能を発揮することのできる無機系多孔質分離膜の開発を行った。AlPO4-18膜の合成条件を検討することにより、比較的に緻密な膜の合成を可能とした。また水/酢酸二成分混合蒸気透過分離試験においては、水を選択的に分離することに成功した。単成分を透過させた場合と比較して、二成分共存下ではそれぞれの透過度が低下することから、他成分による透過阻害を受けていると考えられる。また膜温度の上昇に伴い水および酢酸の透過度が減少することから、表面拡散的な透過挙動であると考えられる。