表題番号:2014B-232 日付:2015/04/10
研究課題奥行き感変容によるパーキンソン病患者のすくみ足擬似体験のデザイン
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 上杉 繁
(連携研究者) 理工学術院 助手 堀内智貴
研究成果概要

 パーキンソン病患者にみられるすくみ足のような歩行障害を,健常者においても非侵襲かつ安全に擬似体験をするための方法に関する研究である.患者においては対象物との距離感に異常が生じているという報告を踏まえ,対象の奥行き感が変容するという現象を,両眼視差を変更することによって体験する方法に着眼した.そして,階段や狭所での歩行を可能とするために身体装着型であり,ミラーの位置調整によって両眼視差を拡大・反転するツールの開発に取り組んだ.特に,装着時の重量バランスと有効視野(水平約30[deg])に着目し,顔全体を覆う装置形状を実現するための機構配置と,顔先の小さな領域で左右の眼に入力する像を入れ替える機構に特長がある.