表題番号:2014B-230 日付:2015/04/03
研究課題LRT導入時における合意形成に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 森本 章倫
研究成果概要

次世代路面電車(LRT)導入が日本各地で検討されているが、その実現においては多くの課題が指摘されている。主な課題をまとめると財源確保の課題、既存事業者との課題、市民合意の課題である。

 2006年に始めてLRTを導入した富山市では、サービス水準の改善を行った結果、非LRT沿線と比較して地価の下落分が少なく、人口保持力も高いことが分かった。成功の秘訣は、中心市街地活性化を含めたまちづくりとの連携である。

宇都宮市においては時代背景の変化ともに、LRTの位置づけは問題解決型から、将来ビジョンを実現するための目標設定型に変化してきた。導入の過程で、事業採算性等を理由とした反対もあったが、2018年度までに工事着工を目指している。