表題番号:2014B-206 日付:2015/04/10
研究課題後発開発途上国における調理・給湯・空調の低炭素化とリープフロッグ型発展
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 高口 洋人
研究成果概要
プノンペン近郊農村部の戸建て住宅23件を対象として、農村部の住居形態とライフスタイル、エネルギー消費の実態調査、及び室内外温熱環境の実測調査を実施した。
ライフスタイルとエネルギー消費に関して、給湯器・空調器を使用している世帯がなく、年間エネルギー消費量に占める種別割合は、調理に用いる薪・木炭が8割を占めた。住居形態に関しては、農村部住居の8割近くを占める高床式住居のうち3割は床下空間に増改築を施しており、床上空間は昼夜共にあまり使用されていなかった。しかし、増改築を施して新設された空間は、寝室やリビングといった用途で使われているにも関わらず他の空間に比べて室温が高い傾向にあった。