表題番号:2014B-203 日付:2015/04/29
研究課題カタルーニャ地方における前近代石造民家の文化的遺産としての再生・活用手法の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 入江 正之
(連携研究者) 建築学科 専任助手 早田大高
研究成果概要
スペイン、カタルーニャ州の伝統的石造民家マジアの残存遺構について、タラゴナ県ファッチェス離村集落にある対象遺構A棟について修復・再生を行ってきている。今年度も修復・再生の第三ステージとして、A-3住戸の西側から南側に至る擁壁的外部壁体の石積み作業を行った。石は崩落した壁体から採取し、バインダーの役割をするアルガマサは現地の粘土を使用し、砂、セメントは市場から調達したものを使うが、オリジナルに近い制作方法を踏襲している。第三ステージの計画案に沿って、左官工ジュゼップの指導の下、昨年度に記録できた道具類を駆使して、2mに達する壁体を施工することができた。来年度は主要部に取り掛かることになるが、その背景ができたと考えている。