表題番号:2014B-164
日付:2015/04/08
研究課題エレクトロンインパクトによる高秩序原子再配列・再結合機構の解明と金属疲労の超回復
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 基幹理工学部 | 講師 | 細井 厚志 |
- 研究成果概要
- 高密度パルス電流を印加することで,材料の疲労寿命が増加することが報告されているが,電流印加が疲労寿命及び転位構造に影響を与えるメカニズムは明らかになっていない.そこで,本研究では疲労損傷を付与したステンレス鋼内の転位の電流印加前後の様子を観察し,転位構造変化の支配因子の特定及びそのメカニズムを解明することを目的とした.電流印加による転位の挙動を調査した結果,電流印加方向に転位が移動することが観察された.また,電流印加方向を反転させると,転位の移動方向も反転することから,転位移動の主な原因は電子風力であることが明らかとなった.この電流印加による転位の移動が疲労寿命に影響を与えていると推測される.