表題番号:2014B-114 日付:2015/04/13
研究課題荘園制成立期における「地域社会」形成のあり方に関する基礎的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 准教授 高木 徳郎
研究成果概要

 本研究では、主に伊賀国玉滝杣(現在の三重県伊賀市東北部付近)の現地調査を行うことで、荘園制の成立期における「地域社会」の形成過程を追究するための基礎的な資料の収集を行った。現地は既に圃場整備事業が完了しているため、往時の景観をしのぶことは難しいが、幸いにも明治20年代に作成された地籍図が全荘域をカバーする規模で残されているため、まずはその写真撮影を行った上で、それを基にした景観復元作業を行うため、一部の地域で現地のフィールドワークを行い、地籍図上の景観情報を現在の地形図上に復元する作業を行った。これにより、伊勢平氏の権力基盤とその周辺地域、および荘外へと続く古道の復元に重要な示唆が得られた。