表題番号:2014B-113
日付:2015/03/02
研究課題楕円フーリエ解析による粒子形状の定量化と古波浪強度解析の新指標の提示
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 准教授 | 太田 亨 |
- 研究成果概要
石英粒子の形状をEF-PCA分析によって定量化し、堆積環境を識別する研究と、その形状指標から、有義波高などの波浪物性値を割り出す方法を開発した。前者の目標に関しては、粒子の巨視的な形状を記述する指標と微視的な形状を記述する指標の開発に成功した。そして、氷河、河川、風成、前浜の砂の堆積環境をある程度識別できた。しかしながら、形状指標値は同じ堆積環境でも地域間によって変動することもわかった。前浜の砂粒子では、指標値は波浪営力の強い順に指標値が増大した。この事実は、営力の増大に応じて指標値がすることを示している。この関係を利用すれば、粒子の形状から波浪強度や河川規模などが予知できると考えられる。