表題番号:2014B-091 日付:2015/03/30
研究課題マネー資本主義とデモクラシーのジレンマ――グローバルな圧力と世代間対立の政治
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 井戸 正伸
(連携研究者) 政治経済学術院 教授 眞柄秀子
研究成果概要
21世紀の先進諸国において、新自由主義は経済運営のスタンダードとしての地位を確立したかに見える。本研究課題は、新自由主義をひとつの政治経済レジームとして捉え、それを支えている経済、政治、社会システムを結び付けているロジックを明らかにすることを目的とする。本年はこのため、金融資本主義、金融と政治、グローバル企業、高齢化と政治、ポピュリズムに関する政治学、経済学等の先行研究を批判的に検討した。そして、金融化、グローバル化、高齢化の下で、政治エリートがあらたな社会的連合を形成してきているとする理論仮説を構築する努力をしてきた。眞柄は、井戸が提示した上記理論仮説に有益なコメントを行った。