表題番号:2014B-075 日付:2015/04/13
研究課題失書患者は何ができて何ができないのか?―損傷機能についての運動計算論的アプローチ
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 福澤 一吉
研究成果概要

本研究では,失書患者の病態の的確な把握,症状の分類,およびリハビリの効果測定のために,書字能力の簡易で定量的評価法を開発提案することを目的として,iPadを用いた簡易で定量的なデータ取得と解析方法を提案した。書字患者2名を含む5名の脳損傷患者を対象とした実験の結果,本システムの妥当性が確認できた。

さらに、慶應義塾大学との共同研究において,新たな研究機材であるMCSを用いた到達運動 を健常者および頭頂葉損傷患者を対象におこなった。その結果,MCSを用いた運動解析にある程度の妥当性を示すことができた。今後の研究で,さらなる改善を加え,よりよい計測システムの開発につなげていく。