表題番号:2014B-013 日付:2015/04/10
研究課題日本近代文学における本文の生成と異同、及び校訂に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 宗像 和重
研究成果概要
 本研究は、近代文学における本文の生成と異同の諸相を検討し、いわゆる本文校訂の実態とそのありかたについて総合的に考察することを課題としている。本年度は、昨年度に引き続き、早稲田大学図書館や、日本近代文学館所蔵の原稿類を中心として調査を進めたが、とくに明治の作家山田美妙、および大正・昭和期の作家宇野浩二の原稿を対象として、それぞれの創作様態の特色と活字本文への課程を詳しく検討・分析した。この研究成果の一端は、編集・校訂を担当した『山田美妙集』第10巻(2015年4月、臨川書店)の本文校訂、および編集・執筆を担当した日本近代文学館編『近代文学草稿・原稿研究事典』(2015年2月、八木書店)等に反映された。