表題番号:2014B-008 日付:2015/04/10
研究課題20世紀前半における中国報道ネットワークの研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 土屋 礼子
(連携研究者) 早稲田大学政治経済学術院 名誉教授 山本武利
(連携研究者) 早稲田大学政治経済学術院 客員教授 加藤哲郎
(連携研究者) 慶煕大学 客員研究員 小林聡明
研究成果概要
本研究では、20世紀前半の東アジアの都市を拠点とし、中国報道を展開した日本及び欧米のメディア組織と記者たちのネットワークと活動を明らかにすべく、まず当時の二大紙・朝日及び毎日において昭和初期に設立された東亜調査会(毎日)及び東亜問題調査会(朝日)の活動と、関係した東亜部の記者たちの戦前・戦中及び戦後の動向を、土屋礼子が論文にまとめた。また、そうした記者の一人である尾崎秀実が処刑されたゾルゲ事件に関し、加藤哲郎は米国CIAの反共活動網を明らかにする資料を発掘し公刊した。山本武利は、中国共産党の対日宣伝や諜報に協力した野坂参三の活動に関する新史料を発見し発表した。一方、小林聡明は米国のVOAVUNCをめぐり、沖縄を要としたアジアにおける放送ネットワークにおける、1950年代までの各国の対共産情報戦略の付置を明らかにした。