表題番号:2014A-059
日付:2015/04/09
研究課題大学学部留学生による講義理解の表現類型に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 国際学術院 大学院日本語教育研究科 | 教授 | 佐久間 まゆみ |
(連携研究者) | 大学院日本語教育研究科 | 助手 | 青木優子 |
- 研究成果概要
大学学部留学生の日本語の講義理解力を向上させるために、人文学系講義の「談話型」の表現特性と、3種の講義の日本人学生と外国人留学生による受講ノート、要約文、インタビューの「理解類型」と「表現類型」を、「話段」という観点から「日本語機能文型(FSP)」と「情報伝達単位(CU)」を用いて分析した。その結果、1)講義の談話には複合文型や話段の多重構造がある、留学生の理解データは2)「情報伝達単位(CU)」の残存傾向にばらつきがある、3)具体例や身近な表現が残存し、専門的で抽象的な表現が避けられる、4)講義のテーマや全体的構造の把握が不十分なこと等が、日本人学生との比較により明らかになった。