表題番号:2014A-031 日付:2015/04/13
研究課題光蓄電デバイスの遍在性向上に資する大流束電荷輸送レドックス系の創発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 小柳津 研一
研究成果概要
本研究は、高密度レドックスポリマーによる電荷輸送の概念を拡張し、新たに有機色素を組み込んだ複合系を対象として、遍在型電源の例示である有機光・空気二次電池の実現に必須となる革新的電荷分離・輸送・貯蔵ポリマーを創出することを目的とした。光反応の支配因子と考えられる界面における電荷分離効率を、分子レベルでの色素複合体形成を手段として高める切り口から、有効な光化学系の構築に関する基礎知見を集積した。高密度レドックスポリマー内の電子移動機構に立脚した分子設計により、高い電荷分離・輸送効率で蓄電にも対応できる色素複合レドックスポリマーの実例を拡張し、斬新な光機能負極を有機系新物質として確立した。