表題番号:2013B-260 日付:2014/05/17
研究課題韓国の国語科教育に関する研究 -論述式作文教育・教科書教材の調査ー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 榎本 隆之
研究成果概要
2013年度の研究を4つの項目に分けて報告する。


1 韓国の論述式作文教育の普及に関する調査。(小中高大のすべての段階に導入されている論述式作文教育の理論と実践を調査。)
  ソウル教育大学付属小学校教頭コウ氏より、小学校作文教育教材、特別活動、裁量活動の教材、新聞教材の実践報告の提供を受け、裁量権の拡大の影響についてインタビューした。

2 韓国の国語科教科書教材・編集・構成に関する調査。(小中高すべての国語科教科書を網羅的に紹介していく研究。)
  教科書改訂と先行実験の報告書を教育科学技術部より入手し、教科書検定制度改革、漢字教育について情報収集した。
  出版社(ジハン社・チュンジェ社)の新教科書およびCD教材を入手した。
  次年度の課題として、教科書検定制度(国定から検定への推移ならびに規制緩和の動き、副教材導入の動き、電子著作物への移行とその評価について)、教科書流通制度を調査する予定(社団法人韓国検定教科書協会)。

3 韓国のメディアリテラシー教育の普及に関する調査。(第7次再改訂2009で導入されたメディアリテラシーの普及度に関する調査。)
  慶南金海市生林中学校にて授業見学と教材(中学教科書ならびにオンライン教材)の入手(校長ソン・キドク氏)、メディア教育の問題点について情報収集。
  昌原市ヨンホ高校にて授業見学とインタビューを実施(ハ・ジンソン氏)。
  あわせて教材(中学教科書ならびに副読本)の入手、小論文(「論述」)・カリキュラム・作文力・作文コンクール・メディアリテラシー・読書教育などについてインタビューした。

4 韓国の国語科指導要領(第7次再改訂 2009)に関する調査。
  ソウル教育大学国語科教育研究室イ・ジェスン氏より、学習指導要領第7次改定(2007)の総括、および再改定(2009)について情報収集した。
  教育課程評価院ホン・ギヨン氏より「教育広場」・「KICE Position Paper」の供与を受けた。