表題番号:2013A-6217 日付:2014/04/10
研究課題新規事業の創造及びベンチャー企業の成長過程における成功要素の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 教授 長谷川 博和
研究成果概要

1.研究目的
1)新規事業の創造及びベンチャー企業の成長過程における成功要素の解明
大企業における新事業の創造やベンチャー企業の成長過程において、成功事例、失敗事例
をインタビュー調査などで分析し、その要因を抽出する。
2)起業家精神(Entrepreneurship)を醸成するための研究
イノベーションの創出に不可欠な起業家精神(Entrepreneurship)をどのように日本に広
め、定着させるかについて、海外の事例なども使いながら研究する。また、起業家精神
(Entrepreneurship)を醸成するたに研究成果を出版、学会発表、シンポジュームなどを通
じて提言する。

2.研究目的に応じた研究成果の概要
1)新規事業の創造及びベンチャー企業の成長過程における成功要素の解明について
①国内におけるベンチャー企業を15社、米国企業5社訪問し、経営者に面談調査すること
で、インタビューを実施した。
②「アントレプレナーシップ入門 -- ベンチャーの創造を学ぶ 」(共著)有斐閣を2013年12月に刊行した。その本文中に、2012年、2013年の特定課題研究の成果であることを明記した。研究成果を形とすることができた。2014年4月から多くの大学のテキストとして活用されているようである。
③日経産業で「ベンチャーAtoZ」と題して、毎月1回、新規事業の創造及びベンチャー企業の成長過程における成功要素について研究成果を発表している。
2)起業家精神(Entrepreneurship)を醸成するための研究について
①2013年12月13日開催「アジア・イノベーション・フォーラム(AIF)2013」(約300人参加)において、アジア各国のMBA学生およびベンチャー企業からのビジネスプランを評価する「AIFヤング・アントレプレナー・アワード」を主催した。中国、インド、タイ、台湾、ロシア、日本などから多くの応募があり、各国のベンチャー企業の設立の違いなどを分析出来た。
②ベンチャー企業、大企業、ベンチャーキャピタル(VC)などの支援者、大学・政府の4者の結びつきを深めるネットワーク会合を実施した。
・10月31日に東京都「産業交流展」500人
・11月8日に経済同友会、早稲田大学アントレプレヌール研究会「ベンチャー創造フォーラム」300人
・11月14日に公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会「Connect!2013」800人
・2014年1月22日に経済産業省「TOKYOイノベーションリーダーズサミット」1,000人
もっと緊密な連携をとる「エコシステム」の創出が重要であり、今後も研究成果を提言してゆきたい。
③経済産業大臣「有識者会議」のメンバーとして、2013年12月、1月、3月に新規事業の創造及びベンチャー企業の成長過程における成功要素について提言を実施した。