表題番号:2012B-115 日付:2016/05/02
研究課題大断面木質部材の防耐火性能設計の工学モデル
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 教授 長谷見 雄二
研究成果概要

鋼材等の構造材料に比べて防耐火性能の工学的予測が著しく立ち遅れている木材について、火災加熱時の部材断面の力学的性能を予測する基礎情報として、以下の実験研究を行った。

  1. 火災加熱を想定した高温下での熱分解・燃焼性状の温度帯別測定

    スギ・カラマツ・ベイマツ・アカマツ・キリ・ケヤキの無処理材及びスギ難燃処理材について、400℃以下の範囲で温度帯別に吸熱・発熱特性を空気及び窒素雰囲気中で測定した。

  2. 木材の力学的物性に対する温度上昇の影響の把握

    構造用木材であるスギ、カラマツ、ベイマツ、ケヤキについて、炭化に至らない200℃以下の範囲で、高温時及び高温から常温に低下した段階でのヤング係数及び曲げ強度を測定した。