表題番号:2012B-073 日付:2013/04/25
研究課題店頭における広告・ブランド注視秒数調査実験
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 教授 永井 猛
研究成果概要
【特定課題】2012年度特定課題研究助成費 
研究成果概要報告の件

特定課題研究助成費がついたという連絡は受けておりましたが、私が提出した科研費申請の実験内容について最低限必要な小規模パイロットサーベイができる金額に達していなかったため、その有効利用について考えていました。(他のテーマに支出して形だけの論文にまとめたのでは特定課題研究助成費の流用になりかねませんので)熟慮の結果、その実験の間接的な支援になるWeb調査を3月に実施しようということにしました。しかし、当方が特定課題研究助成費の使用期限を勘違い(2013年3月25日が締め切りと思っており)してしまっていたため、Web調査も実施できないことになりました。
Web調査では、商品カテゴリーを絞って、ブランド別に認知・理解度(①名前も知らない、②名前くらいは知っている、③どんなものかある程度知っている、④どんなものかよく知っている)と購買意向度(①買わないつもり、②魅力感じず買うかどうか不明、③魅力は感じているが買うかどうかわからない、④機会があれば買うつもり、⑤多分買うと思う、⑥必ず買うと思う)マトリクスを作成し、そのマトリクス上のポジションによってブランドの強靭度を測定する予定でした。例えば、認知・理解度で①名前も知らない、購買意向度で①買わないつもりならば、「論理的拒否」ブランドとなる。あるいは、認知・理解度で④機会があれば買うつもり、購買意向度で④機会があれば買うつもりならば、「条件付き購入見込み」ブランドとなる。さらには、認知・理解度で④どんなものかよく知っている、購買意向度で⑥必ず買うと思うならば、「購入確信」ブランドとなる。
マトリクス上の各セルの中でどこにポジションされる商品かによってそのブランドの強さ・弱さを具体的に規定してみようという試みであり、将来的には多くのカテゴリー(IT製品から自動車などの高額商品)にも拡張可能なアプローチになると思い質問票を作成し、Web調査会社と打ち合わせをする段階になって、既に特定課題研究助成費の使用期限が過ぎてしまっており、断念せざるをえませんでした。
今後は、このような間違いを犯さないように心がけます。

上記が、2012年度の特定課題研究助成費が手つかずになった経緯です。ご了承のほど、よろしくお願いします。


                 
              商学研究科教授
                                永井 猛