表題番号:2012A-950 日付:2013/04/12
研究課題新規事業の創造及びベンチャー企業の成長過程における成功要素の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 教授 長谷川 博和
研究成果概要
1.研究目的
1)新規事業の創造及びベンチャー企業の成長過程における成功要素の解明
大企業における新事業の創造やベンチャー企業の成長過程において、成功事例、失敗事例をインタビュー調査などで分析し、その要因を抽出する。
2)起業家精神(Entrepreneurship)を醸成するための研究
イノベーションの創出に不可欠な起業家精神(Entrepreneurship)をどのように日本に広め、定着させるかについて、海外の事例なども使いながら研究する。また、起業家精神(Entrepreneurship)を醸成するたに研究成果を出版、学会発表、シンポジュームなどを通じて提言する。

2.研究目的に応じた研究成果の概要
1)新規事業の創造及びベンチャー企業の成長過程における成功要素の解明について
①国内におけるベンチャー企業を10社、米国企業3社訪問し、経営者に面談調査することで、インタビューを実施した。
②「アントレプレナーシップーベンチャーの創造」(仮題)(共著)有斐閣を執筆することが決まった。2013年10月に刊行の予定。これまでの研究蓄積に加えて、2012年度特定課題研究助成(新任)の費用を活用して、新たな研究成果を加えている。

2)起業家精神(Entrepreneurship)を醸成するための研究について
①2012年10月12日・13日開催「アジア・イノベーション・フォーラム(AIF)2012」(約300人参加)において、アジア各国のMBA学生およびベンチャー企業からのビジネスプランを評価する「AIFヤング・アントレプレナー・アワード」を主催した。中国、インド、タイ、台湾、ロシア、日本などから237もの応募があり、各国のベンチャー企業の設立の違いなどを分析出来た。
②2012年11月19日開催「大企業とベンチャーを結びつけるOpen Innovation network:Connect!」(約400人参加、大隈小講堂)を中心的に企画して、起業家精神の醸成を促進した。日本ニュービジネス協議会連合会、経済同友会、経済産業省、日本ベンチャー学会、早稲田大学ビジネススクールなどと連携して開催した。大企業の新規事業の進め方とベンチャー企業の成長ステージにおいての連携の強化の進展について、欧米の比較の中で浮き彫りにした。
③2012年12月21日、2013年1月11日に神戸大学EWSAMIシンポジューム (Stanford Univ、Dueham Univ、Univ.of Michigan、Claremont McKenna College、UC Riverside,York Univ.)および2012年10月22日に一橋大学シンポジューム Corporate Venture Capital and Rolls of Big Companies in Venture Industries(Tilberg Univ、Philips、Global Corporate Venturing,Fujitu)に出席し、国際的な研究者と討論し、研究テーマを深めた。

3)2013年度も継続して研究を進めていく予定である。