表題番号:2010B-359
日付:2013/04/11
研究課題情報科のE-ラーニング教材作成と教員養成
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 高等学院 | 教諭 | 橘 孝博 |
- 研究成果概要
- 本研究では、情報科の教育内容を研究対象としてきたが、次のような着眼点を持って研究を進めた。
*情報教育に関するさまざまなアンケート結果を考察すると、現在の高等学校「情報科」の学習内容が情報機器の操作や活用が
中心になっていると思われ、「情報科=技能中心の教科」という構図ができつつあるのではないかという危惧を持つ。
*それにも拘わらず、CIEC(コンピュータ利用教育学会)などのアンケートでは、高校時代に情報活用など技能中心の内容
を学んでいても、大学生たちは大学の授業でもさらに技能的な内容の学習を希望する傾向がある。
*初等教育、中等教育課程で、情報モラルや情報倫理の学習が重要である。
*全国の大学で情報科教員の養成が行われているが、教員養成講座としての学習内容がまちまちで、レベルの幅も広い。
*次期学習指導要領が2013年度から施行されるが、そこで展開される情報科の内容を考慮していく。
*高等学院では、高大一貫の情報教育に繋がるような独自テキストを作成しているが、次期学習指導要領も考察しながら
それを進める。さらに高等学院の中学部も含めた、中高大一貫教育をも考慮しながら研究を進める。
CIEC(コンピュータ利用教育学会)の2010年度春季研究会(2011年3月)において、Web教材について研究発表した。
概略は以下の通りである。高等学院では、1年生の1、2学期にWordの実技試験、2年生の2、3学期にExcelの実技試験をおこなっている。その実技試験用のEラーニング教材を作成して、生徒の活用状況をアンケートで分析した。早稲田大学のホームページに
リンクさせて、生徒が自由な時間に利用できるようにした。動画での教材しかないので、音声も使って教材を作ってほしいという
生徒の声もあるが、この教材を使用した生徒の方が平均して実技試験の得点が高い傾向にあるという結果得られた。
これについては、2011年度入学の生徒にも使用させて、さらに改良した取り組みをおこない、2011年8月のPCカンファレンスでの発表を予定している。
また、独自に作成している情報科1、2年生のテキストにも、本研究内容を反映させて一部改訂をおこなった。