表題番号:2010B-356 日付:2014/05/17
研究課題韓国の国語科教育に関する研究 ―論述式作文教育・教科書教材の調査―
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 榎本 隆之
研究成果概要
2011年3月25日から3月31日にかけて調査を行った。調査先と結果の概要は次のとおりである。

今年度の研究目的は、昨年度に引き続いて5項目あり、韓国における「論述式」作文教育、教科書教材(国語科)、遂行評価、メディアリテラシー、指導要領第7次改定(2007)について調査を進めることである。研究方法については、研究費申請時点では取材を2回(14日間)設定していたが、研究費交付が7月下旬にずれ込んで夏休み中の調査が行えなかったため、変更縮小して1回(6日間)とした。

ソウル教育大学国語科教育研究室イ・ジェスン氏。新教科書とそのCD教材。教科書の分冊構成。第8次指導要領改訂とそのスケジュール・方法。メディアリテラシー。小学校教員養成と教育大の役割。教員の質の低下などについて情報収集した。
昌原(チャンウォン)市ヨンホ高校教諭ハ・ジンソン氏。授業見学とインタビューを実施。カリキュラム。補充学習。中学と高校の国語科教育の違い(目標・作文力・読解力・音声言語能力・メディアリテラシー・読書教育)。外部(塾・学力テスト・作文コンクール)との連携。教員研修。教材開発などについて情報収集した。
ソウル市教育庁ホン・ヨンワ氏。第8次指導要領改訂。論述指導(大学における・高校における・指定校制度・教員研修・教材など)。NIE(新聞記事教材)。第7次改訂の問題点について情報収集した。
ソウル教育大学付属小学校教頭コウ氏。言語教育の実践(「特別活動」「裁量活動」を含む)、トラッキング(学力別指導)の導入と撤回、NIE(新聞記事教材)について情報収集した。
ジハン社・チュンジェ社(出版社)。教材(小学校・中学校の新教科書ならびにCD教材)の入手。