表題番号:2010B-279 日付:2011/04/11
研究課題教師力向上のための自己アセスメントおよびエンパワメントツールの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 教授 菅野 純
研究成果概要
①文献研究により、現代の教師たちの置かれているストレス状況や、従来行われてきた予防的・啓発的対応方法とその成果について、 整理を行った。
②また小学校・中学校・高等学校の研究協力校に出向き、学校の現場での指導事例へのコンサルテーションを行い、教師たちが出会っ ているさまざまな事例を収集すると共に、教師力向上のために実際に教師たちが日々どのような工夫をし、どのような壁に出会って 悩んでいるかなどを、インタビュー調査した。
③教師による自己アセスメントツール作成の原型でもあり、すでに生徒用に開発しているKJQ(精神的充足・社会適応力尺度)をさら に広く展開しその有効性を探索すべく、コンピューターによる採点方法の開発を行った。この心理教材により教師が子ども一人ひと りの心的状況の把握と教育相談的はたらきかけがきわめて効果的に行うことが可能となる。そのことによる教師の自己効力感の変化 を調査すべく基礎資料を収集した。
④また教師自身の自己アセスメントのための質問項目の作成のための資料を収集した。
⑤研究過程で得られた知見を教育誌やハンドブックに執筆し、また日本教育心理学会総会におけるシンポジウムで発表を行った。
⑥以上の研究成果により教師力向上のための自己アセスメントおよびエンパワーメントツール開発の基礎を築いた。