表題番号:2010B-254
日付:2013/02/05
研究課題陰陽調和進化システムの構築と応用に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 | 教授 | 古月 敬之 |
(連携研究者) | 理工学術院 | 教授 | 平澤 宏太郎 |
(連携研究者) | 理工学術院 | 助教 | 間普 真吾 |
- 研究成果概要
- 確率モデルを基づいた分布推定アルゴリズム(EDA)は近年一種の新しい進化論的な手法として注目されている。本研究では、EDAを複雑な最適化問題へ適用するために、ロバストな適応的EDA進化システムを構築する。まず、AP(Affinity Propagation)クラスターリング法で集団を分割し適応的ニッチを構成する。次に、個体の適応度や探索空間の探索履歴情報などを取り入れ、ボルツマン(Boltzmann)選択機構で適応的に個体の選択を行うような適応的EDAを構築した。さらに、この適応的EDAをベースにして、EDAの集団全体の適応度を向上すると共に、集団における個体の多様性も保つように工夫をし、多様性の維持する進化を陰進化、適応度の向上する進化を陽進化として、二つの対立・統一な進化メカニズムを有する陰陽進化システムへの拡張を行った。また、提案法をHPモデルによるタンパク質構造の予測問題や準ARXニューラルネットワークと非線形多項式モデルのパラメータ推定問題に適用し、その有効性を確認した。