表題番号:2010B-151 日付:2015/04/28
研究課題単一細胞解析技術を用いたHIVの感染進行と成立の解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 教授 竹山 春子
研究成果概要
本研究では、二種類のHIV-1の細胞内での感染優位性の違いの解明を行うため、HIV-1のモデルとなるレンチウイルスの作成および単一細胞内の二種類のHIV-1の定量に向けた技術開発を行った。単一細胞レベルでのデジタルPCRを達成するためにCapillary plate PCR (CP-PCR)を開発した。CP-PCRとは多数のポアがあるキャピラリープレート内で単一分子cDNA を個別・並列的に増幅する技術である。CP-PCRでは各ポア内のPCR 産物量がプライマーの数により制限され、各ポア内のPCR産物量が限られるという特徴を持つ。この特徴からPCR産物の濃度を定量することでテンプレート量の解析に繋げることができ、リアルタイムPCR で解析が可能になる。またCP-PCRを行うときにTaqManプローブを加え、PCR後に蛍光を発するポアをカウントすることで定量する方法を検討した。この方法では単一分子のテンプレートcDNAを単一蛍光ポアに置換することができ、微量のcDNAをカウントにより定量することが期待できる。