表題番号:2010B-091 日付:2023/09/08
研究課題広告と媒体コンテンツの結びつきに関する制御焦点理論からの検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 助手 石井 裕明
研究成果概要
 近年の市場環境におけるコミュニケーションにおいては、様々なメディアが利用されるようになっており、それぞれのメディア特性に応じて、好ましい訴求内容の特定が求められるようになってきている。
 そこで本研究では、消費者行動研究やマーケティング研究において、注目を集めている制御焦点理論の観点から、様々な広告やマーケティング・コミュニケーションにおける訴求内容の効果について検討を進めた。特に本研究ではPOP広告に注目し、表記方法、広告コピー、消費者特性としての制御焦点の組み合わせから消費者評価の違いについて検討した。
 インターネット調査の分析の結果、POP広告においては、表記方法(手書きvs.活字)と広告コピー(安定vs.刺激)、表記方法と消費者の制御焦点(促進焦点vs. 予防焦点)、広告コピーと消費者の制御焦点の交互作用効果が得られることが明らかになった。
 また、関連して行った分析の結果からは、広告の訴求内容とパッケージデザインの間に交互作用効果が得られることも明らかにされている。