表題番号:2010B-052 日付:2011/04/05
研究課題碑刻史料の収集・分析による金元時代華北宗族研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 助教 飯山 知保
研究成果概要
 まず、現地調査に関しては、今年度は2月27日から3月7日まで、陝西省銅川市において、本研究が考察対象とする”先塋碑”などの碑刻史料に対する実見調査を行った。その結果、当該地域における碑刻の伝存数や、その状態などを詳細に把握することができた。また、調査には陝西師範大学歴史系の李大海講師も参加され、その期間中に同大学で学術交流会が行われた。その席上、陝西省における歴史人類学・環境史・社会史研究および現地調査に長年従事し、各方面に広い影響力を有する多くの研究者と面識を得、今後の調査における協力関係を築くことに成功した。
 また、積極的に国外での学会に参加し、下記の「研究成果発表」で示すように、アメリカ・中国・韓国で積極的に5回の研究報告を行い、自らの研究成果を参加者と共有するとともに、今後の国際的な協力関係の礎となる人間関係を構築することができた。
 関連論文は2本がそれぞれ韓国の学術誌で発表された。さらに、金元時代華北における科挙制度と在地有力者層の関係を検討した自著を、早稲田大学出版部から刊行した。