表題番号:2010A-052 日付:2015/04/28
研究課題環境有害金属のイムノクロマトグラフィーによる新規測定法の開発とその国際標準化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 教授 竹山 春子
研究成果概要
カドミウム(Cd)は人体に有害な重金属であり、水道水基準値は3 µg/Lである。Cd濃度の分析法は高額な費用、長い測定時間、専門的な知識と技術、広い分析場所が必要であるため、発展途上国や試料採取場所では微量分析が期待できない状況であり、迅速で簡便な検出・定量法が求められていた。近年コメ中のCd濃度を迅速かつ簡便高感度に定量するイムノクロマトグラフィー(ImC)が開発された。しかしながらImCの定量下界は10 µg/Lで環境基準を分析するには測定段階前に前処理が必要であった。本研究では前処理カラムの保持力および緩衝液の緩衝能の改善などの前処理段階の条件を最適化しImC測定の高精度化および簡易化を実現した。