表題番号:2009B-326 日付:2013/05/15
研究課題社会的環境管理能力の開発と制度形成からみた日本の国際環境協力の評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 教授 松岡 俊二
(連携研究者) 埼玉大学国際開発教育研究センター 教授 丹呉 圭一
(連携研究者) 日本大学生物資源科学部 教授 朽木 昭文
(連携研究者) 日本大学生物資源科学部 准教授 松本 礼史
(連携研究者) 滋賀大学環境総合研究センター 准教授 田中 勝也
(連携研究者) 広島大学大学院国際協力研究科 助教 小松 悟
研究成果概要
 本研究「社会的環境管理能力の開発と制度形成からみた日本の国際環境協力の評価」は、日本の国際環境協力の評価を、途上国の社会的環境管理能力の開発と制度形成という観点から行い、途上国の持続可能な発展を支援する効果的な国際環境協力のあり方を明らかにすることを目的としたものである。その際、本研究は、国際開発協力分野で議論されてきたキャパシティ・ディベロップメント(以下、CDと記す)と社会科学分野における制度研究を突き合わせることにより、両者の融合・進化を試み、国際環境協力における「社会的環境管理能力の開発と制度形成」アプローチを構築し、このアプローチを具体化する方法論として社会的能力アセスメント手法の研究開発を行った。
 こうした研究目的を遂行するため、2009年度には合計8回の研究会を早稲田大学で開催するとともに、研究会での議論を踏まえて、以下のような学会における企画セッションや国際学会における研究発表、海外調査などを行った。
 1.環境経済政策学会(千葉大学)、2009年9月26日、企画セション「国際環境協力研究の到達点と今後の展望」(企画責任者・松岡)
 2.アムステルダム会議(オランダ)、2009年12月1日-4日、2009 Amsterdam Conference on the Human Dimensions of Global Environmental Change,”Earth System Governance: People, Places and the Planet”(研究報告)
 3.ライプチヒ会議(ドイツ)、2010年1月19日-22日、Conference on Governance of Natural Resources in a Multi-Level Context - Leipzig 2010、(研究報告)
 4. アメリカ調査、2010年2月23日-3月1日、オレゴン大学・Mitchell教授やUCサンタバーバラ・Young教授などとの面談・研究打合せ
 以上の研究活動を通じて、国際環境協力における「社会的環境管理能力の開発と制度形成」アプローチを、さらに国際環境条約や地球環境ガバナンスなどの方向へ発展させる必要性を明らかにし、新たな科学研究費プロジェクトの申請などを行った。
 なお、本研究は特定課題B「グローバル・サステイナビリティ実現のための国際開発協力学の構築」(課題番号:2009B-373)との緊密な連携の下に実施した。