表題番号:2009B-247 日付:2011/04/09
研究課題衛星通信およびセンサネットワークを用いた橋梁診断の総合研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 教授 大貝 晴俊
研究成果概要
無線センサネットワークを用いた橋梁診断システムについてその実用化の研究開発を行った。①無線センサネットワークシステムの拡張として中継器のマルチポップ化をおこなった。センサーデータの同期を取るために、マルチポップの遅れ時間を検討し、ネットワークモジュールからのデータ収集命令の同期性を確保した。②無線センサネットワークシステムの健全性を把握するためのシステムを構築した。ネットワークモジュールから中継器、センサモジュールに、R信号を送りその応答具合からセンサや中継器の健全性を把握できるようになった。③データ収集モードとして、試験モード、地震などの緊急モード、定期モニタリングモードの実装について検討した。④診断方法として、橋脚および桁について、旧神戸橋の損傷実験データ、その他の実橋梁データを用いて検討した。独立成分分析、ウェブレット変換、伝達関数などを用いて診断方法について検討をおこなった。⑤ネットワークモジュールのバッテリについて太陽電池、風力発電について検討し、太陽電池の利用により商用電源が使えない場所でも利用可能であることを立証した。⑥無線センサモジュールはニッケルイオン1次電池を使用しているが、外部からエネルギーを無線伝送により送電できないかその基礎検討をおこなった。