表題番号:2009B-210 日付:2011/11/02
研究課題圧縮映像コンテンツの高品質化・高解像度化に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 教授 甲藤 二郎
研究成果概要
本研究では、圧縮画像の画質改善技術として、以下の検討を行った。
(1) 圧縮画像の複数イントラフレームを重ね合せることによる画質改善
(2) 圧縮画像の圧縮ストリームからのNR型画質推定
(3) 圧縮画像の周波数補間による高解像度化
(1)では、量子化誤差の統計的独立性を利用して、復号側における動き検出と位置合わせを行い、複数フレームを重ね合せることで、量子化誤差を低減する方式を示し、効果を実証した。特に複数個の動き検出アルゴリズムを提案・比較し、有効性確認を行った。
(2)では、動画像の圧縮ストリームから変換係数と量子化ステップサイズの情報を取り出し、原画像を参照することなく、統計処理によって圧縮画像の画質推定を行うNR(Non-Reference)型画質推定に関する検討を行った。特に対象をH.264/AVCとし、その圧縮アルゴリズムに適合した画質推定技術の開発と評価を行った。
(3)では、離散コサイン変換ベースの画像拡大手法において、拡張領域のパディング法に工夫を加えることで高解像度画像の画質改善を実現する方式について検討を行った。