表題番号:2009B-083 日付:2010/04/10
研究課題成人(ビジネス)英語・児童英語・総合英語スピーチアクトコーパスの構築と分析研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 専任講師 鈴木 利彦
研究成果概要
①2006-2007年度の「英語スピーチアクトコーパスの構築と大学英語教育に於けるその活用」(日本学術振興会科学研究費[若手スタートアップ]:課題番号18820028)で得られたアメリカ人大学生のデータと、2008-2009年度の「英語スピーチアクトコーパスの構築と分析:会話ストラテジーの研究・教授法開発」(早稲田大学特定課題研究[A]:課題番号2008A-840)で得られたイギリス人大学生のデータを、「総合英語スピーチアクト・コーパス」として整理し直した。このデータの言語学関連の分析の成果について、論文発表・口頭発表・放送コンテンツとしての発表を行った。また、研究協力者と共に、実際に大学英語教育の現場で「スピーチアクト・コーパス」を使用してその効果を検証する機会(SAC学習プロジェクト)を持ち、その成果について論文発表・口頭発表を行った。(研究成果発表参照。)
②2009年12月に英国系出版社の社員を対象として成人(ビジネス)英語データ収集のパイロット調査(アンケート)を実施し、調査方法の吟味と再構築を行った。2010年2月に英国ランカスターにてビジネス英語スピーチアクトに関するアンケート調査を行い、同3月には米国サンフランシスコにて、(1)ビジネス英語スピーチアクトに関するアンケート調査とロールプレイ撮影によるデータ収集と、(2)児童英語スピーチアクトに関して、現地の児童達を対象にロールプレイによるデータ(音声のみ)の収集を行った。今後の関連研究プロジェクトのための貴重な資料を得ることができた。特に、児童英語スピーチアクトのデータはCLT(Communicative Language Teaching)の導入という点から、今後の日本における早期英語教育の発展に寄与することが期待される。これらのスピーチアクト・データについて、語彙・文法・談話レベルのストラテジーやポライトネスの特徴などに関して研究を行い、今後の論文・口頭発表の準備を整えた。(研究成果発表予定参照。)