表題番号:2009B-051 日付:2013/05/15
研究課題18世紀スコットランド政治社会―1707年合同のインパクト
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 教授 松園 伸
研究成果概要
 研究課題が主として英国スコットランドであるため、夏期休暇などを利用してスコットランド国立文書館(National Archives of Scotland), スコットランド国立図書館(National Library of Scotland), エディンバラ大学図書館等で精力的に未刊行史料の調査をすることができた。さらにスコットランドのアーキビストの協力を得て、ハミルトン公爵 (Duke of Hamilton) 家私蔵の有力政治家にかんする古文書について実地調査も行うことができ、多くの有益な書簡を見つけることができた。さらに昨秋この分野の専門家William A. Speck リーズ大学名誉教授を東京に招聘し、研究上の様々な議論を行っている。
 そしてこれらのリサーチや討議の結果、1730年代の議会史料の中から、非常に歴史的に価値のある新史料を発見することができ、この史料的な意義はすでに英国の専門研究者も認めている。2010年度中には英国の代表的な査読学会誌にその研究成果が報告される。この論文によって1707年のイングランド・スコットランド合同以後の政治史、議会史研究に貢献ができると信じている。