表題番号:2009A-843 日付:2010/04/06
研究課題製品特性別の手書きPOP広告効果の検討~メッセージの送り手の属性を考慮した理論的枠組みの提案~
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 助手 石井 裕明
研究成果概要
 近年、消費者の店舗内における購買決定傾向はますます高まっている。こうした市場環境においては、店頭で消費者に訴求することのできるPOP広告に寄せられる期待が極めて大きくなるだろう。様々な工夫を凝らしたPOP広告が用いられる中、実務家から大きな注目を集めているのが手書きPOP広告である。
 しかしながら、実務的な注目度の高さにも関わらず、手書きPOP広告の効果について、学術的な視点から捉えた研究はほとんど見当たらない。そこで本研究では手書きPOP広告の効果について二つの視点から検討した。第一の視点は、製品特性との組み合わせの効果である。第二の視点は、手書きがもたらすメッセージの送り手との心理的距離に関する知覚の効果である。
 本研究では二回のインターネット調査を実施し、それぞれの視点からの議論を進めている。第一回目のインターネット調査は、メッセージの送り手との心理的距離を検討するために実施され、200サンプルを得ることが出来た。第二回目のインターネット調査は、製品特性と手書きPOPの組み合わせを検討するために実施され、600サンプルを得ることが出来た。本研究では、これらの調査で得られたサンプルに分析を施し、手書きPOP広告に関する議論を進めている。