表題番号:2008B-228 日付:2009/03/23
研究課題何時でも何処でも手軽に使える利用者主導のサービス指向学習支援環境の構築と実証実験
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 教授 金 群
(連携研究者) メディアネットワークセンター 助手 シュティフ ロマン
研究成果概要
 近年、所謂Web 2.0が声高に叫ばれ、Webサービスをはじめとするサービス・コンピューティングの研究が盛んに行われている。本研究では、人間がテクノロジに迎合するのではなく、テクノロジが人間に適合するという「人間中心」の理念に基づき、サービス・コンピューティング技術を利用して、何時でも何処でも手軽に使える利用者主導のサービス指向学習支援環境を提案し、その基盤モデルを構築するとともに、初歩的な実証実験を行うものである。

 これまで、個人の情報アクセスとコンテンツ共有を統合管理するメタファーとしてUPS (Ubiquitous Personal Study、ユビキタス個人書斎)およびそれを支援するためのフレームワークを提案している。本年度では、さらに、ユーザプロファイリングやコンテキストアウェアネス技術を活用し、システムが利用者に適合するメカニズムの開発および、Webサービスのマッシュアップによるプロトタイプシステムの試作を行っている。また、利用者のさまざまな情報探索行動からユーザコンテキストをキャプチャーすることにより動的ユーザモデルを構築し、それに基づき、人間のニーズにより適合した、何時でも何処でも手軽に使える利用者主導のサービスを提供するFlowable Service Modelを提案し、関連の研究成果をまとめた研究論文を発表している。