表題番号:2008B-222 日付:2009/02/13
研究課題副島種臣関係文書の総合調査並びに翻刻
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 教授 島 善高
研究成果概要
本研究では、
①副島種臣の書いた碑文、題辞、序文を博捜して入力すること、
②東邦協会時代の副島の著述を調査して入力すること、
③故草森紳一氏所蔵の副島関連史料を複写、整理すること、
以上の3点に主眼をおいた。助手や大学院生5名の協力を仰ぎ、毎週月曜日の夜6時から9時まで研究会を開催、精力的に研究をした結果、従来の研究で全く知られていなかった新たな史料も数多く発掘でき、データ入力もほぼ目途がつき、これらを全て『副島種臣全集』の第4巻に収録できる運びになった。また、以上の作業と併行して、
④外務省外交史料館所蔵の副島種臣外務卿時代の文書のマイクロフィルム化、『大日本外交文書』に収録されていない史料の翻刻作業
⑤折に触れて入手した副島種臣の書や書翰の解読作業
等にも着手して、今後の副島種臣研究への足がかりを作ることが出来た。さらに、この研究の副産物として、大学院生の斎藤洋子が『副島種臣と明治国家』と題する博士論文を執筆し、2008年12月に見事、学位を取得したことを付け加えておかねばならない。