表題番号:2008B-025 日付:2009/03/25
研究課題場の言語学:待遇表現の形式意味論・形式語用論
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 教授 原田 康也
(連携研究者) 法学学術院 准教授 首藤 佐智子
研究成果概要
本年度は 2007年11月に科研費萌芽研究を申請した段階で予定していた研究代表者のソルボンヌ大学訪問による研究打ち合わせのほか、科研費申請後に本研究課題に関連して意見交換を開始した研究協力者(井出祥子教授・吉本啓教授)との打ち合わせや文献に基づく調査を中心として言語コミュニケーションと場の関連性について研究を進めた。

本特定課題の研究組織には研究分担者に加えて以下の研究協力者・海外研究協力者が参加している。

- 井出祥子(東北大学・大学院国際文化研究科・客員教授)
- 吉本啓(東北大学・大学院国際文化研究科・教授)
- エレーヌ・ブロダルチック(パリ第四大学・理論応用言語学研究所・所長)
- アンドレ・ブロダルチック(パリ第四大学・理論応用言語学研究所・研究員)
- 崔 在雄 (Choe Jae-Woong)(高麗大学・言語学科・教授)

9 月にパリを訪問し、Scientific Committee の一員として論文査読などに関わった CELTA International Conference on Discourse Coherence: Text and Theory (MIC 2008 Sorbonne)に出席し、会議の運営・成果の取りまとめ・今後の展開などについてエレーヌ・ブロダルチック博士・アンドレ・ブロダルチック博士と打ち合わせを行うとともに、『場の言語学』構築に向けての提案を発表した。井出祥子教授の招待講演も『場の言語学』構築に向けて重要な課題を提示するものであり、研究発表の合間を縫って『場の言語学』構築の可能性と研究予算確保について意見交換を行い、このときの打ち合わせなどに基づいて平成21年度科学研究費補助金挑戦的萌芽研究に申請した。

12 月に2004年度からほぼ毎年継続して慶煕大学にて開催している日本語と韓国語の言語理論的研究と言語処理研究に関するワークショップにおいて「場の言語学」に関する発表を行うとともに、慶煕大学Jong-Bok Kim 准教授ならびに高麗大学Jae-Woong Choe教授と「場の言語学」研究に関する個別の研究討議と今後の研究に向けての打ち合わせを行った。