表題番号:2008A-840 日付:2009/04/01
研究課題英語スピーチアクトコーパスの構築と分析:会話ストラテジーの研究・教授法開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 専任講師 鈴木 利彦
研究成果概要
2006-2007年度の「英語スピーチアクトコーパスの構築と大学英語教育に於けるその活用」(日本学術振興会科学研究費[若手スタートアップ]:課題番号18820028)で得られたアメリカ人大学生のデータをコーパス(大規模言語データ)として整理し直すと共に、2009年2月に英国ランカスターにて更なるデータ収集(アンケートとビデオ撮影)を行った。これらのデータを基に英会話ストラテジーの研究を行い、また、その教育現場への活用方法の開発を行った。
Comfort(=慰撫)、Invite(=招待・勧誘)、Suggest(=提案・提言)の3つのスピーチアクトにつき、語彙・文法・ディスコースレベルでのストラテジーに関する研究成果を国内外の学会で口頭発表すると共に(2008年8、9、12月)、Comfort、Suggestに関しては論文としても発表した(2008年8月、2009年3月)。2009年1月にはこの研究プロジェクト全般とその英語教育への活用に関し講演を行った。また、Thanking(=感謝)、Apologies(=謝罪)、Requests(=依頼)、Offers(=申し出)のスピーチアクトに関し、2009年7月に豪州・メルボルンで開催されるIPrA (International Pragmatics Association)において口頭発表を行う予定である。
教授法に関しては、複数の大学の研究員・大学院生と「よりコミュニカティブな大学英語教育」を目指した共同研究プロジェクトを2009年春学期より開始する予定であり、これまで指導方法と指導効果の検証方法について打合せを重ねている。2009年秋以降の国内外の学会にて、このプロジェクトに関するシンポジウムを行う予定である。
その他にも、この研究プロジェクト全般の研究成果を総合的・個別的にまとめ、出版物などの媒体を通じて順次公表していく予定である。