表題番号:2008A-096 日付:2009/02/22
研究課題局所的な血流制限下の筋運動が血管機能に与える影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 准教授 宝田 雄大
研究成果概要
本研究遂行には血管機能評価が必要不可欠である。検査装置には、デジタル式カラー超音波診断装置、血管内皮機能検査自動化システム、プレシスモグラフ、プレシスモグラフ(アセチルコリン)、薬物負荷などがある。特定課題A(一般助成)(H21~H21)で、検査装置の選定を、被験者への負担、コスト、装置自体の再現性や妥当性などの観点から慎重に進めた結果、デジタル式カラー超音波診断装置を用いることに決定した。
さて本研究の血管内皮機能は、上腕動脈の血流依存性血管拡張反応(flow-mediated dilatation; FMD)を超音波診断装置(帯域中端数5~12Hz)により得られた画像の血管径の変化より定量化し評価された。しかし、実際の検査では、改めて、検査対象となる上腕動脈の画像取得箇所の決定及び、当該箇所への超音波診断装置のエコープローブによる(接触)圧の低減とその保持が、測定値の妥当性、正確性、および再現性に必要不可欠であることが判明した。さらに、プローブの保持は検査の阻血-再環流後の血管移動を考慮に入れ微調整をする必要があり、測定者の検査に対する慣れと高い技術が必要であった。これまでに(20年度)、上述の問題点に対応するために、被験者の上腕部の固定と、エコープローブの固定とその位置調整のためのアジャスター付FMD検査台を作製し、より正確で再現性の高い、血管内皮機能検査法が確立できたと考えている。